近年、仕事でPC、スマートフォン、タブレット端末等の情報端末を扱う機会が増えており、それに比例して取り扱うデータ量も増加する傾向にあります。そこで重要になってくるのがストレージの賢い活用法で、その活用の仕方によっては、年間で数十万から数百万円のコスト差が発生します。またストレージ製品の種類やオンラインサービスの利用法を賢く選択することで、ストレージを扱う上での利便性においても差がでてきます。例えば、製造業などでは設計部門において電子化が進み、日々、設計データの作成と保存、再利用などの作業を繰り返しています。
その為、ファイルサーバーに保存するデータ量が増大し、記憶容量の逼迫と消費電力の増大を招く事態が発生しています。このような事態を避ける賢い方法としては、サーバー内の重複データの削除と差分データの保存、データ圧縮を行うだけで、かなりのコストダウンとサーバー設置台数の削減を図ることができます。また複数のハードディスクを仮想的に1つの記憶領域として扱う統合技術を活用することで、無駄なリソースを減らすことが可能になります。この統合技術だけでも年間、数十万円のコスト削減効果を発揮します。
さらにこのリソース統合技術とストレージのリソース割り当て作業を自動的に行う機能を活用し、これらの機能をハードウェア上の故障箇所をポップアップ画面などで知らせてくれる機能とうまくミックスすることで、サーバー管理作業の効率化を図ることができ、人件費の大幅削減を実現することができます。それに加えて、クラウド上の記憶領域にデータを保存し、同期や共有化ができるオンラインストレージを上記の方法にうまく絡ませることで利便性の向上を図ることもできます。